サイエンスカフェとやま第7回
「北極圏:いま世界のホットスポット」
ゲスト:小島 覚 さん(北方生態環境研究学房)
1年を通して雪と氷に閉ざされた北極圏。そこはこれまで全く不毛の地と考えられていました。ところが最近、北極圏が世界中からの熱い眼差しを集めています。それは、いま問題になっている気候温暖化が北極圏で地球上最大になるだろうということ。するとこれまで氷で閉ざされていた北極海の海氷は大幅に減り、それまで船の通れなかった北極海は航行のできる海となり、たとえば北東アジアからヨーロッパへの航行距離が大幅に短縮されるだろう。海氷が消えると北極海の海底資源の開発が容易になるだろう。さらに新たな漁場も開発されるだろう。これらのことから最近は利権を狙って北極圏に領土領海権を求める世界の動きも活発になっており、極寒の地北極圏がいま世界のホットスポットなっています。しかし気候温暖化を含め、人間活動の拡大に伴う環境の変化は、当然そこに棲む動植物にとって大きな影響を与え、北極圏の生態系に大きな打撃を与えることも予測されます。では、北極圏とはどんなところなのでしょうか。いまそこでは何が起きているのでしょうか。今回は、北極圏について考えてみましょう。
- 主 催:サイエンスカフェとやま
- 開催日:2013年9月7日(土) 15:00-16:30
- 会 場:紀伊國屋書店富山店(総曲輪フェリオ7階)内 カフェギャラリー「BINGATAYA」
- 定 員:20名
- 参加費:500円(飲みもの代)
- 申込み:紀伊國屋書店富山店の店頭または電話(076-491-7031)でお申込みいただくか、メール()で下記の事項をご連絡ください。
- 参加するサイエンスカフェの開催日かタイトル
- お名前
- 参加人数
- 年代(何十歳代/学年など)
定員に達し次第申し込みを打ち切りますので、お早めにお申し込みください。なお、いただいた個人情報は本行事開催の目的以外には利用しません。
- 参考図書:
- 小島覚(1986)『カナダ―北の森のエコロジー』教育社
- 小島覚(2012)『カナダの植生と環境』北海道大学出版会
- クルト・リュートケン(1971)『謎の北西航路』福音館
- 植村直己(1976)『北極圏一万二千キロ』文芸春秋社
- フリチョフ・ナンセン(1977)『極北』(上、下)福音館
- 伊藤正一(1980)『白夜のフィヨルド』東出版
- 岩坂泰信(1985)『北極圏の大気科学』名古屋大学出版会
- 和泉雅子(1988)『めざせ北極点』講談社
- 大島育雄(1989)『エスキモーになった日本人』文芸春秋社
- 河野兵市(1997)『北極点はブルースカイ』愛媛新聞社
- 高野孝子(1998)『ホワイトアウトの世界で』国土社
- 山内正敏(1998)『北極圏からの手紙』鉱脈社
- 福田俊司(2002)『ホッキョクグマの王国』文一総合出版
- 岩合光昭(2003)『ホッキョクグマ』新潮社
- 笹目二朗(2004)『北極圏の夏を走る』枻文庫
- 星野道夫(2005)『ナヌークの贈りもの』小学館
- 赤祖父俊一(2006)『北極圏のサイエンス』誠文堂新光社
- そのほか:
- 会場風景を撮影して動画配信や記録写真として一部を公開することがあります。
当日資料:
後記:
- 紹介していただいたメディアなど
- 「北極圏の環境語る」富山新聞(9月8日)